デレステのスタージュエルが「有償」と「無償」に分かれているのはリジェクト回避の苦肉の策?
デレステがAndroidに配信されて5日経つわけですが、僕はiOSを使ってるのでいつ配信されるのか、Twitter上にあふれる無数のスクショを横目に、歯を食いしばりながら、今か今かと待ってる状況です…。
しかもここ最近になって、AppleによるApp Storeガイドライン違反の取り締まりが厳しくなっているため、無事審査を通過してiOSで公開されるのか、関係者でもないのにヒヤヒヤしてます…
ところで、投稿されるスクショを見るに、ガシャを回したり、ライブパートのコンティニューしたりするのに必要な「スタージュエル」が「有償」と「無償」で分けられているみたいなのですが、何故わざわざ分けられているのか不思議に思っていました。

ですが、少し調べてみると、ひょっとしたら最近の一連の出来事に関係あるのかもしれない、わりと興味深い理由が見えてきたので、エントリとして投稿した次第です(あくまで個人の考察なので、本当は全然違うかもしれません…)。
AppleのApp Store規約がAndroid版にも影響?
11.2 – Apps utilizing a system other than the In App Purchase API (IAP) to purchase content, functionality, or services in an app will be rejected
App Store Review Guidelines - Apple Developer
適当に訳すと、
11.2 – コンテンツや機能、サービスの購入のために、IAP(訳注: Appleが提供するアプリ内課金の仕組み)とは異なる仕組みをアプリ内で利用しているアプリはリジェクトされる
一例として、本来ならアプリ内課金で購入するアイテムをアプリ内でシリアルコードを入れることで入手できる仕組みがアウトって訳です。
今までこういった仕組みをもったアプリは普通にあったわけですが、何故かここ最近Appleによる取り締まりが厳しくなってきています。某モンストが一時App Storeから消えたのは記憶に新しいですね(厳密には、この規約違反だけが理由ではないようですが)。
「アプリ内課金が関係ないスタージュエル」で規約違反の回避?
ここからは考察なのですが、「アプリ内課金が関係ないスタージュエル」を「無償のスタージュエル」として、アプリ内課金で購入する「有償のスタージュエル」と独立して設けることで、この規約違反をうまく回避したのだと思います。
無償のスタージュエルでも、有償のスタージュエルとほとんど変わらずゲームを進める効果を得ることができますが、この効果は「購入」したわけではありません。つまり、「無償のスタージュエル」と「有償のスタージュエル」はガイドライン上は全く別のアイテムだと考えることができます。
なんでこんな紛らわしい名前なのかは分かりませんが、恐らくAppleの取り締まり強化の状況を受けて、急遽回避策を考案したことが原因なのではないかと思います。
Android版に影響する理由
App StoreのIAPと同じ仕組みの、Google PlayのIn-App Billingにはこういった規約はありません(たぶん)。
しかし、デレステはCRIWAREというミドルウェアを利用して、Android版とiOS版が同時にひとつのコードで開発されているため、Android版とiOS版の仕様はほぼ同じになると考えられます。そのため、App Storeの規約に引きずられて、Android版に一連の影響をもたらしている可能性があります。
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とりあえず、筋が通りそうな理由を考えてみましたが、間違ってたらこんな考え方もある、っていう多様性の見本にでもしてくださいw